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立花孝志ら、NHKに土下座の和解交渉をしていた

 衝撃の事実である。
 立花孝志党首率いる「NHK党」が、NHKに対し、もう二度と集金人を追いかけ回したりしないので、どうか100万円で和解してくださいと土下座交渉をしていたことが明らかになった。
 昨年6月、NHK党の立花孝志党首、元副党首の大橋昌信市議らがNHKの訪問スタッフをおびき寄せ、撮影をしながら追いかけ回したことが業務妨害にあたるとしてNHKから訴えられた裁判は、東京地裁が立花孝志党首らに330万円の賠償金を支払うように命じる判決を出した。立花孝志党首らはすぐさま控訴をする旨を発表。それから1年以上の間、何の進捗も発表されなかった。
 そこで裁判傍聴系YouTuberの山口三尊さんが裁判資料を閲したところ、立花孝志党首らがNHKに対して和解を打診していたことが発覚。100万円の和解金を支払うとともに「二度とNHKの集金人を追いかけ回すようなことはしない」と約束すると交渉していたのだ。しかも、NHKから「信用ならないから和解はしない」と蹴飛ばされる始末。結局、控訴を取り下げることになり、330万円の支払いが確定していた。
 立花孝志党首は、次の衆院選で「NHKの看板を下ろす」と宣言しているが、実際はNHKに対する業務妨害でいくつも裁判を起こされるようになって、看板を下ろさざるを得なくなっているのではないだろうか。NHK改革のワンイシューに期待していた有権者も多かったかもしれないが、これこそまさに支持者に対する裏切りだ。表向きは「NHKをぶっ壊す!」などと言っておきながら、実はその裏で、NHKに土下座交渉をしていたのである。
 立花孝志党首らは「NHKの集金人が来なくなったのは自分たちのおかげだ」と述べているが、実際は新型コロナウイルスの流行によって戸別訪問がやりにくくなっただけで、NHKは受信料を支払わない人には徴収額を増やす方針で動き出している。貧困世帯がますます貧困に苦しめられるような動きをしているのに、NHK党は働かない議員を生み出すばかりで、実際は裏でNHKに土下座交渉していたのだから、まったく信用ができない。
 なお、まったく働かないくせに315万円のボーナスを受け取るガーシー参院議員がいるNHK党についての詳しい解説は、「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」(新評論・1650円)を読んでいただければわかりやすい。