12月25日投票の宮崎県知事選で当選し、4期目を決めたばかりの河野俊嗣知事が、12月30日頃には喉に痛みを感じながら、12月31日から翌1月1日にかけ、神社を参拝していたことが明らかになった。
深刻なのは、県の秘書広報課が宮崎日日新聞に対し、当初は「宮崎市の宮崎神宮、県護国神社に初詣」と記載したメールを送っていたが、陽性判明後、「終日、公舎などで過ごす」に変更を求めていたことである。初詣に出かけた事実を隠蔽し、「当日は公舎で過ごした」と嘘の情報を流そうとしていたことになり、この国の政治の体質が垣間見える。
隠蔽発覚後は、県の秘書広報課が「職員の勘違いだった」などと言い訳をして、「知事への忖度はなかった」と釈明したが、NHKの取材には「初詣など人が多く集まる場所に行っていたことが知られ、県民に不安を感じさせてはいけないと考えた」と説明している。
年に一度公表される「全国47都道府県知事の新型コロナウイルス対策・一斉評価」の最新版(2022年度版)では、「Eランク」と評価されていた河野俊嗣知事だが、今年度はさらに評価が下がりそうだ。